アッコーライ ヴァイオリン協奏曲 イ短調

アッコーライについて

ジャン・バプティスト アッコーライ (1833-1900)は ベルギーの首都、ブリュッセル生まれのフランスのヴァイオリニスト。ヴァイオリン指導者でもあり、指揮者、作曲家でもありました。1860年にベルギーのブルージュ音楽院でソルフェージュを教えはじめ、後に、ヴァイオリン、ヴィオラ、弦楽四重奏なども同院で教えるようになります。

Thank you, Wikipedia: https://en.wikipedia.org/wiki/Jean-Baptiste_Accolay

アッコーライ ヴァイオリン協奏曲 イ短調 の難易度

アッコーライのヴァイオリン協奏曲は、1868年に書かれた、ひとつの楽章からなる短い協奏曲です。ヴィオラの編曲もあります。

アッコーライ ヴァイオリン協奏曲 は 篠崎バイオリン教本では4巻に収められており、Solos for Young Violinists では 3巻におさめられています。鈴木ヴァイオリン教本にはみられませんが、7巻、8巻くらいのレベルに相当します。

ASTA(American String Teachers Association) の レベルテスト(全米弦楽器指導者協会検定試験)では レベル7となっており、エックレス – ヴァイオリン・ソナタ、モンティ – チャルダシュ、テン・ハヴ – アレグロ・ブリランテ、ヴィオッティ ヴァイオリン協奏曲23番 などと一緒に並べられています。もちろん、検定試験の同じレベルのなかでも、曲の難易度には幅がありますので、私自身は、アコーライ ヴァイオリン協奏曲 は 全米弦楽器検定試験 レベル7においては下のほうのレベルになると考えます。

アッコーライ ヴァイオリン協奏曲 演奏に必要な要素

アッコーライ ヴァイオリン協奏曲 での使用ポジションは第一ポジションから第五ポジションまで。スケール、アルペジオ、重音、エクステンションの指の使い方(指を伸ばして使う)、カデンツのようなパッセージ、うたうようなパッセージやセクション など、ヴァイオリンを学ぶうえでとても大切な要素が含まれています。

そして、私自身がとくに大切だと感じ、注目する点は、音楽の基本的なリズムが上手に織り込まれている ということです。

Accolay Violin Concerto in a minor beginning

たとえば、冒頭のメロディーですが、ベースとなるリズムに、四分音符、3連符、16分音符(付点八分音符(16分音符3つ分)+16分音符)、そして、八分音符(ソロの3小節目のはじめ:付点四分音符(八分音符3つ分)+八分音符)が使われており、書かれてあるリズムを正しく弾き分けなければなりません。

1868年に書かれて以来、現在でもヴァイオリンを学ぶ方々にとってとても大切なことを学ばせてくれる アッコーライ ヴァイオリン協奏曲 イ短調。ぜひみなさんも、悩みながら、楽しみながら、親しんでいただければと思います。

以下、四分音符=80 で 前半のみ弾いていますので、参考にしてみてください。

ご要望があれば、練習方法を記事(たとえばこちらのような:https://www.dearviolinstudents.com/ja/seitz-violin-concerto-no-2-3rd-movement-study-guide-suzuki-book-4-shinozaki-vol-2/555/ )にしてみてもいいな、と考えていますので、遠慮なく、下にコメントを残していただくか、お問い合わせ よりご連絡くださいね。

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