[練習のてびき] ウォールファールト ヴァイオリンのための60の練習曲 17番

はじめに

ドイツのヴァイオリニスト・ヴァイオリン教師 フランツ・ウォルファート(1888-1894)は

60の練習曲作品45 という 初心の生徒たちのためのすばらしいエチュードを書いています。

これはヴァイオリンを学ぶものたちにとって 一番最初に触れられるエチュードですね。

17番は デタシェ移弦の運弓、

アルペジオの感覚(音程)の向上を助けてくれます。

もちろん、読譜力も!

構成

なんだかたくさんの音が並んでいて、楽譜が黒っぽいので、気持ちがなえてしまう生徒もいますが、

心配しないで!実は、繰り返されているセクションがいくつもあるのですよ。😊

wohlfahrt op.45 no.17

wohlfahrt op.45 no.17
wohlfahrt op.45 no.17 

AセクションとBセクションで違うのは後半部分だけ。

Cセクションはまったく新しいことが書かれているけれど、それもまた繰り返されて、2回目の後半部分が D になります。

つまり、A, B ,C, そして D のセクションが弾けるようになったら、全部が弾けるのです。😊

まだスタミナがない生徒は、全体を通さずに、セクションごとに終わらせてもいいですね。

音程

音程を正しくとれるようになるために、下にご紹介している動画には、お家にピアノがない、ピアノを弾いてくれる人がいない生徒さんたちのために、ハーモニーの例を録音してあります。

聞きながら弾く ということは実はやさしいことではありませんが、ハーモニーを聞きながら弾いて音程を直す作業もしてみるといいですね。

もし、それがむずかしいようでしたら、開放弦をつかって音程を確認する練習をしましょう。

できる人は、A, D, G, Eすべてをつかって、忍耐強く取り組みましょう。

それがむずかしい人は、この曲は D Major ですから、D弦だけでもつかってみましょう。

D Majorにおいて、D は 主音 といって一番大切な音です。

それを正しい音程で弾くだけでも、とても D Major らしくなります。

リズム

2分音符を充分に伸ばすことを忘れないようにしましょう。

もし、下にご紹介の動画のように8分音符で拍をとる場合には、2分音符は4つ分になります。

結構、長いです。😊

モデラート アッサイ

モデラートとは 「ほどよい」、「ひかえめな」。

アッサイとは 「とても」 という意味。

「とっても控えめに」ってどういう意味?ですよね。😊

私は 速く弾き過ぎなくていいですよ。焦って速く弾こうとしなくてよいですよ。という風にとれると思っています。

ですから、落ち着いて取り組みましょう。😊

一緒に練習しましょう!:動画のご紹介

動画には、タイムスタンプが設定してあります。

A, B, C, D, それぞれのセクションが 

8分音符=85 

ハーモニーとともに、ハーモニーなしで、ハーモニーのみ

で 録音されています。

必要なところを使って練習してみてくださいね。

このYoutubeチャンネルには、篠崎ヴァイオリン教本、鈴木ヴァイオリン教本などの練習補助動画がたくさんあります。

ぜひ高評価、subscribeをよろしくお願いいたします!

動画を通してでも、みなさんとご一緒できることを楽しみにしております😊

こちらはもう勉強しましたか?:ウォールファールト 16番

Happy Practicing!

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