先生、アレグロ ってどういう意味?

音楽にはとてもよく アレグロ という言葉がでてくるわね。

先生が会ってきたヴァイオリンの生徒のみなさんに

「アレグロってどういう意味?」

と聞くと ほとんどの生徒たちが

「速く!」

と答えてくれるの。

確かに、一般的には 速く と理解されていることが多いようだけれど

それはどうしてか?ということを理解したほうがいいのではないかしら、と

先生は思うの。

 

イタリア語で アレグロ は 

陽気な とか 快活な という意味。

英語でいうと 

merry とか cheerful とか lively。

なんか ハッピーで、楽しく、明るく、元気なイメージね。

 

楽しく、明るい気分のとき どんな感じで歩く?

下を向いて、肩を落として、ゆっくり歩く?

「ううん…」

前を向いて、きっと軽い感じで、速めに歩くわね。

決してゆっくり重たくは歩かない。

だから、アレグロは 速く と訳されるのだと思うの。

繰り返しになるけれど、その背景には

なんだかハッピーで明るく、元気で前向きな感じ

というキャラクター(性質)があるの。

だから、アレグロだからといって

メトロノームの 120-152 で弾く必要もなく

(メトロノームにそう表示されているものもあるものね)

あなたにとってのアレグロは

あなたが上手に弾けるテンポで かつ

音楽に 元気で明るい前向きなエネルギー を注ぐことのできるテンポ。

それが、あなたにとっての アレグロ だと思うわ。

そして、それは数年後に あなたのヴァイオリンの演奏が上手になることで

また変るかもしれない。

それでいいし、そういうことも楽しみながら勉強を続けていけるといいわね。

よい質問をありがとう。

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