今年も ASTA-CAP (American String Teachers Association Certified Advancement Program =全米弦楽器指導者協会ヴァイオリン検定試験) の時期がやってきますね。2020年は試験が4月にありますから、受験のためのレパートリーをそろそろ確認しましょうね。
試験のガイドラインによると、あなたの曲のレベルだと、カイザーを終え、ドントを勉強しているのがよいのだけれど、エチュードがちょっと遅れているわね。
「先生、これから僕はどんなエチュードを勉強していくのですか?」
先生自身が勉強したものをリストしていくと:
Wohlfahrt – 60 studies op.45
Kayser – Elementary and Progressive studies, op.20
( Mazas – Etudes Speciales op.36-1 )
( Mazas – Etudes Brillantes op.36-2 )
Dont – 24 studies: Prepaatpry to Kreuzer and Rode studies, op.37
Kreuzer – 42 Studies
Rode – 24 Caprices OR Fiorillo – 36 etudes or caprices
Fiorillo – 36 etudes or caprices OR Rode – 24 Caprices
Gavinie – 24 studies
Dont – 24 Etudes and Caprices op.35
Paganini – Caprices
Wieniawski – 6 Etudes-Caprices (with second violin), op.18
Wieniawski – Ecole moderne etudes-caprices, op.10
「え~~~っ!!こんなにあるんですか?!」
ほかにも、他の先生から来た生徒とは
Mazas – Etudes Brillantes, op.36
を続けて勉強したこともあるわ。
また、Mazas – 75 melodious and progressive studies op.36 のなかの
18番 Romance は NAfME : The NAfME All-National Honor Ensembles (ANHE) represent the top performing high school musicians in the United States. So much more than a musical showcase, the ANHE program is a comprehensive and educational experience. というプログラムのオーディション(2019)にも使われたのよ。
*Mazas 75 Etude melodique et progressives op.36 は3つにわかれています:
I Etudes speciales
II Etudes brilliantes
III Etudes d’artistes (considered to be a preparation for the Paganini Caprices)
Hindemith – Studies for violinists にも先生は少しだけ触れたことがあるわ。
でも、ほとんどやっていないに近いわね。(笑)
これらはメロディアスで技術だけではなく、音楽性や、楽譜を読む能力の向上の助けとなると思うけれど、Schradieck や Sevcik などある技術だけに特化して書かれたエチュードのコレクションもあるわ。シフト、トリル、重音の準備、ボウイング などね。先生は生徒の必要に応じて与えながら使っているのよ。
この記事に続く その2 はこちら:
ヴァイオリン練習曲 の種類と難易度:私がたどった道のり その2
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