ダブルバー / the double bar : カイザー 27番 のレッスンで

曲の終わりはどこ?

アイリーンがカイザーを演奏♪ ♪ ♪ でも、途中でぱきっと止まってしまいました。

「あら? 次のページはみてこなかったの?」

「え??前のページで終わりだと思ったの…^^;」

「この版(Svecenski / G.Schirmer)では35ページの一番下の段の最後の小節はがお休みね。だけど、ここが終わりではない というのは どうしてわかると思う?

「…う~ん…」

曲の終わりには必ず ダブルバー(終止線)が使われるの。

ダブル・バーとは?

ダブル・バーとは文字通り、二本の縦線のこと。

曲中でセクションが変わることを示したり、調や拍子が変わるときに使われるの。

ダブル・バーには2種類

ダブル・バーには2種類あります。

ひとつは、①一本がもうひとつの線より太いもの もうひとつは ②二本の線の太さが同じもの の2種類です。

①一本がもうひとつの線より太いもの

こちらは楽曲の終わりを示すものね。

たとえば、この曲、カイザー27番の最後のダブルバーは

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Kayser No.27 at the end

カイザーの終わりの画像はちょっと見にくいけれど、それだけを取り出してよくみると、すぐ上の画像のように2本のうち右側のほうが太くなっています。これが、楽曲の終わりを示すタイプのダブルバー(終止線)。

 

②二本の線の太さが同じもの 

別の種類のダブルバーは、二本の線の太さが同じもの。こちらは、日本語では 複縦線 というようですね。拍子や調号、テンポが変ったり、ここから別のセクションがはじまりますよ、ということを示しすものです。

たとえば、

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Dancla Air Varie op. 89 no. 5 for violin with piano accompaniment

 

上にみられる、赤で印をつけたダブルバーは、2本とも細いもの。そこだけをとりだして大きくしたものがすぐ上の画像です。こちらは、このダンクラのエアヴァリエにおいては、最初のヴァリエーションがここで終わりますよ、ということを示しているの。

つまり、右側が太くなっているタイプのダブルバーがなければ、まだ曲は終わっていない、ということね。

今度は必ず、ダブルバーまで、しっかりみてきてね。」

カイザー14番 / Kayser no.14 Andante (Svecenski/G.Schirmer) 冒頭 / beginning – Dear Students 私の大切な生徒たちへ

 

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