ヴァイオリン奏者と身体の不調:歯科 (ヴァイオリンとくいしばり)

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ヴァイオリン奏者と歯科?

一瞬ピンとこない関係のように感じられるかもしれません。

けれども、私の周りには、顎関節症にお悩みの方もありましたし、マウスピースを使用している方々もあります。

私自身のお話をすると、歯科検診を受けた際に、一度、先生のほうから、歯の表面がなめらか過ぎる そして、その理由は、たぶん、くいしばり、と教えていただいたことがあります。

その際に、うすいものなので、すぐに破れてしまうとは思うけれど使ってみて、と、マウスピースをくださったのですが、未使用です。(^^;

若い頃、あご当てがあごにすれることでできる あざ に憧れて、ヴァイオリンにあごを押し付けて、わざと あざ をつくっては、それを 練習の証 と 誇りに感じていたこともありました。(笑)

でも、とくに難しいテクニックを要する曲は、くいしばりから、筋肉を緊張させるような、余分な力みがあっては弾けるわけもなく、そのうえ、音もかたくなり、よいことは何もない ということに気づいてから、楽器にアゴを押し付けることからは卒業しました。

ヴァイオリン奏者のなかには、ヴァイオリンの練習に多くの時間を費やしただけが理由ではないかもしれませんが、顔がゆがんでいる(=左右のアゴの大きさや曲線の度合いが違う)方もおられます。それは、身体全体のゆがみにも関係してきます。

若いときには、支障はないかもしれませんが、年齢を経ると問題がでてくる可能性もなきにしもあらず です。

マウスピースはくいしばりを防ぎ(つけて演奏することで、最初のうちはとくに、そこに意識がいき、くいしばりを防ぐ効果があるかもしれませんね。居心地は悪いかもしれないけれど。(笑))、歯と歯の間に隙間を作ってくれます。歯がすり減ったり、さらには欠けたりすることも防ぐことができます。

マウスピースなしで、そういう点を意識しながらヴァイオリンに向かうことももちろん可能でしょう。

私がプロのオーケストラでお仕事をさせていただいていたとき、ひとり、マウスピースをいつも使っている方がそばにいました。リハーサルや本番が終わるたびに、彼女はマウスピースを ズズッと音をたてながら(唾液が口からでないように吸っているようでした)口からとりだし、ケースに収めるのをいつも目の当たりにしていたのですが、あまりいい気持ちがしなかったのも確かです。(笑)

検索をしてみると、ヴァイオリンや音楽家の様子に通じている歯科もあるようなので、以下にリンクを貼っておこうと思います。

おがわ歯科・弦楽器奏者のための歯科講座

音楽家歯科外来のお知らせ | 番町オーラルサージャリー&スキャニング

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