私の人生史上、あまりにもいろいろなことが起こっているここ数年のため
ヴァイオリンのお手入れを、非常にはずかしながら、本当にさぼっております。
お話ししだすときりがないので、ヴァイオリンのことに集中しますが、
少し前の記事でもお聞かせしたような、大変ひどい状態にようやく耐えられなくなり、
ヴァイオリンの弦が古くなるとどうなるか (まねしないでね) – Dear Students 私の大切な生徒たちへ
やっと弦を交換しました。
もう長い間、Wondertone Solo + Eva Pirazzi E を使っていたのですが、
もうすこし complex(複雑な)音色が欲しいと思いたち、
たまたま、生徒のことでお目にかかった楽器職人の方にすすめられたり、
その弦を使用しての音を聴く機会もあり、
今回は
Peter Infeld (Silver wound on D+G) + Eva Pirazzi Gold E
を張ってみました。
何年も前に買って、一度試したものの、その際にはあまり使う気になれずに、そのまま保管してありました。なぜEva Gold Eも持っていたのかは不明なのですが。。。
Wondertone Solo は ドミナントよりももう少しcomplexな音でしたが、
ペーターインフェルドよりはドミナントに近いものでした。
音のcomplexity
音のcomplexityでいうと Peter Infeld > Wondertone Solo > Dominant
という印象です。
実は、ペーターインフェルドがでたばかりの頃に、一度試しているのですが、その際には、私のヴァイオリンでは、Wondertone Soloと比べると、お値段の分だけのプラスを得られていないような印象を受けたため、お値段の安いほう(Wondertone Solo)を選択し、そのまま、もう何年も、別の種類を試さずにいました。
(つまり、Wondertone Soloはそれだけ私にとっては良い弦だったともいえます。)
***その当時は、今の楽器を使い始めたばかりの頃だったので、自分自身が自分の楽器に慣れていなかったということも否めません。
また、手持ちの弦の様子から、当時はD弦にアルミのwoundを試したようです。私はアルミよりもシルバーの方が弓で弦をとらえた感じがしっくりくるのですが、その当時はそこまでわからなかったので、アルミの感覚があまり好きになれずに、よい印象をもてなかった可能性もありますね。***
弦のテンション
弦のテンションは Eva Pirazzi >Peter Infeld >Dominant
Peter Infeld の テンションは以下のとおり
Tension in lbs/kg
E (すべて) – 18.3 = 8.3kg
A – 12.3 = 5.6kg
D – 9.9 = 4.49kg
D (Silver) – 10.6 = 4.8kg
G – 10.4 = 4.7kg
張り替えてから落ち着くまでの時間
今日の時点で、張り終えてから3日目ですが、もうだいぶ伸び終えて、落ち着いています。
現在、弓の毛も非常に古くなっていて、悪い状態ですが、弦の反応がよいのでしょう、なんとかやっていけそうです。(私の場合は 弦の反応が悪いと、弓の毛が古いときには、とても弾きにくい印象になります。)
音量
音量が充分にあるので、無理せずに弾く という姿勢を保ちやすいですし、音は私が希望していたcomplexな音がしっかりと感じられ、ある程度の華やかさもあるように思います。
以前、Eva Pirazzi (Green) も試したことがありましたが、そのときには、私のヴァイオリンでは、うるさい という印象が前面にでてしまい、あまりいい印象を持っていません。。。
まとめ
音量の印象
Peter Infeld > Wondertone Solo > Dominant
音のcomplexityに対しての印象
Peter Infeld > Wondertone Solo > Dominant
弦のテンション
Eva Pirazzi > Peter Infeld > Dominant
Peter Infeldのもつ音は、さまざまな色が交じり合ったような豊かな感じがあって(私はこれをcomplexな音と呼んでいます)、それを求めていた私にはとてもよさそうな印象を受けました。弦の反応もよく、音量も充分で、無理なく演奏させてくれそうですし、弦を張り替えてから落ち着くまでの時間も短く、助かります。今後すこし印象が変わってくる可能性もありますが、今のところ、よさそうです。
*****追記*****
1週間弾いてみて、Eva Pirazzi GoldE弦は、私の楽器においては、少しbrightすぎるような気がします。(4/9/2020)
追記が遅れましたが、2ヶ月くらい使用してみると、もう本来の弦の良さが少し薄れたような気がしました。現在は演奏のお仕事もないので、それほど弾いているわけではないのですが。
Eva Pirazzi Gold はまだ健在のような気がして、少し驚いています。(6/15/20)
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余談ですが、いつも なぜこのパッケージに 円周率のπの文字がデザインされているのかしら?といつも疑問に思っていたのですが、ひらめきました。(笑)
Peter Infeld の頭文字をとると PI つまり パイ=π
きっとそのためだわ!と自分で勝手に納得しています。(笑)
よろしければ、こちらもどうぞ:ペーターインフェルド E線
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6 thoughts on “ペーター インフェルド 【ヴァイオリン弦】”