テン・ハヴ アレグロ・ブリランテ / Ten Have Allegro Brillante op. 19 

今日は Ten Have Allegro Brillante op. 19 のなかでの問題になるセクションについてお話ししましょう。

Willem Ten Have (1831-1924) はオランダ人で、のちにフランスに渡り、ベリオに師事しました。

アレグロ・ブリランテは日本ではあまり馴染みのない曲かと思います。

私自身もアメリカで教えるようになってから出会った曲です。

アルペジオや重音の使用、G弦の効果的な使いかたなど、ヴァイオリニストらしい書き方になっています。

 

さて、問題となるセクションは:

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Ten Have Allegro Brillante op. 19 mm. 24-31

アルペジオでの移動 ですね。

このような場合には、書かれてあるとおりにだけ練習をするのではなく

同じ音の並びでうえから降りてくる練習もするととても効果的です。

具体的には、以下のようになります:

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Ten Have Allegro Brillante practice

 

 四分音符=50・80 で録音してあります。

最初は少しゆっくり練習して、その後、テンポを上げていくようにしましょう。 

ちょっと忙しかったので、雑な感じがでてしまっていますが (^^;

みなさんは丁寧に練習してくださいね。

 

この練習方法はもちろん、他の作品にも使うことができます。

メンデルスゾーンの協奏曲、ヴィニアフスキの協奏曲 などなど

アルペジオがたくさん使われている曲にはとてもいい練習方法のひとつです。

このようなすばらしい曲をたくさん勉強しておくと、難しく、大きな曲を勉強する際に非常に役立ちます。

私はこのようにたくさんの小さなステップをつくって生徒たちを導きます。

大きく、美しい花を咲かせるためには、しっかりとした根を育てなければなりません。

 

 

 

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