カイザー35番は レガート(いくつもの音をスラーで弾く)や、音程の勉強にいいエチュードですね。
一番音程が難しい部分: 25-27小節目
25-27小節の部分で音程の問題に直面する生徒が多いですね。
ステップを踏んで、上手に練習しましょう。
ステップ 1: まずは4つの音のグループのうち、最初の音だけに焦点を当ててみましょう。下の楽譜Aにみられるように、すべて1の指で演奏します。.
できる限り、開放弦を使って、音程を確認しましょう。この場合、DとEがあてはまりますね。ステップ1からステップ3まで、常にするようにするようにしましょう。:
ステップ2:うえにみられるBのように練習をして、グループの最初の音と最後の音を安定させましょう。1指と4指でフレームを確立させるのです。.
ステップ3: 音程を安定させるため、オクターブを重音のようにして弾いて練習しましょう。上の符例Cにあたります。
**ステップ2、ステップ3の練習方法は、15-16小節目、57-58小節目にも使えます。
ステップ4: 楽譜にあるとおりに弾いてみましょう。(スラーをとって練習することも大切です。)その際に、指の置き方にきちんと注意を払うこと。.
書き込みがある部分は指の関係です。半音のしるしは、それは指が隣同士になって、くっつくとういう意味で使っています。
例えば、25小節目のどのシャープ(2指)とらのナチュラル(3指)はそれぞれ別の弦を押さえますが、指の関係はとなり同士です。.
ときどき、指の太さや、分数ヴァイオリンにおいては、指をくっつけてしまうと音程がずれてしまう場合もありますので、必ず、しっかり聞いて、耳を頼りに練習しましょう。
休符を正しく数えて、感じて:45小節目と67-72小節目:
ときどき、休符をみごとに無視する生徒がいますが!!!(笑)、お休みもとても大切な音楽の1部です。
このエチュードは2分の3拍子。2分音符を1拍と数え、1小節に3拍ですね。45小節目の最後の1拍はしっかりと分割して数えて、ミの音で正しくはいりましょう。
67小節目から最後までの拍のとりかたは以下の通りです:
重音:67小節目から最後まで
音程に問題がある場合はとくに、1音ずつ弾いてから重音を弾くという練習をしましょう。
1音ずつ弾いてから、というのは、例えば67小節目の重音の場合、ミ、ド、ソ と弾いてから重音で弾く ということです。
こうすることで、なんとなくの重音の音程を感じるのではなく、ひとつひとつの音程をしっかり聞き分ける耳を鍛える練習にもなります。
pizzとあるのは、一番最後の重音まで有効です。
「pizzを全音符分どうやって伸ばすのですか?」
とってもおもしろい、いい質問です!
も気になる方はコメントを残してくださいね!
その他の注意点
* 29小節目:ラのシャープとレのシャープは、1指ではなく、4指を使いましょう。指の訓練にもなりますし、重音のとらえる手のかたちの訓練にもなります。
* 40小節目:ソのダブルシャープはAナチュラル。開放弦で音程を確認しましよう。
* 1指と4指でフレームをつくる感覚感覚を養う練習は、15-16小節目、57-58小節目にも使うことができます。
* すべての音をしっかりと理解し、ある程度よい音質で弾けるようになるまで、ゆっくりと練習しなければなりませんが。最終的には、この練習曲の性格をも表現できるようになるといいですね。この曲は Allegro con fuoco = lively with fire ! (生き生きと、燃えるように、情熱的に)。これらのキーワードをもとに、あなただったら、どのようにこの曲を演奏したいですか?
Happy Practicing!