ペンデミックのため、しばらくレッスンをお休みして、再開できた生徒のひとり(6年生、女子)はその後、オンラインのレッスンに切り替え、レッスンを続けています。
韓国からアメリカへの引越し、そして、対面レッスンで私のレッスンにも慣れてきたか、というところにペンデミック発生。そのころに、ご家族で韓国に1度戻らなければならなかったこともあり、こちらに戻ってからも2週間の自主自宅待機、音楽学校のクローズ、そして、オンラインレッスンでようやく再開、と、私たちはいろいろな変化を乗り越えてきました。
私とのレッスンを開始した直後もそうでしたが、オンラインレッスンに切り替えたころはには、ヴァイオリンの調弦も自分でしなければならなくなり、彼女もどこかすこしぴりぴりしていて、私のいうことに素直に耳を傾けることができなかった部分がありました。
けれども、ここのところ、だいぶこころを開いてくれるようになって、レッスンでの姿勢に変化がみられるようになりました。
前回のレッスンで、うまく弾けずにいるのだけれど、そういう部分をみせないようにしようとする彼女に、私はこう声をかけました:
なんでも上手に弾けるのであれば、レッスンを受ける必要はないでしょう?
できないことができるようになるように あなたを助けてあげるのが先生の仕事なのよ。
そして、彼女が上手に弾けない部分に対して、ステップバイステップで、練習方法を示し、試し、ある程度の成果を実感する、というレッスンを行いました。
そして、レッスンの最後にも:
1週間、そうやって練習してみてね。練習はきちんとしないとだめ。
でも、もしうまくいかずに、できなかったとしてもそれははずかしいことじゃないの。
もしまた別の問題がでてきたら、また来週のレッスンで、先生と一緒に解決方法をみつければいいから心配しなくても大丈夫よ。
あなたは絶対にできるようになるから。
そう伝えると彼女は
どこかすこしはにかんで、スカイプの画面で ハートをおくってくれました。
ハートをありがとう!また来週ね。私はそういって、レッスンを終えました。
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