今日はスタカートの勉強をしましょう。
スタカートとは
スタカートとは 音と音の間をあける演奏法 です。
篠崎先生は スタカートは 音と音の間に休符を入れるように演奏する と書き、簡単にいうと、AはBを弓を速く動かしながら演奏したもの とおっしゃっています。
A:
B:
私は篠崎先生のおっしゃることを非常に強く実感しています。スタカートは弓の動かし始めに、しっかりと弦をつかみ / catch the string、食いつき/ bite を与えることが大切ですが、その瞬間の後は、どちらかというと 弓のスピードが大切です。速いスピードで弓を動かすと、その分、目的地に早く到着するので、そこで、きちんと待つ。そうすることで、篠崎先生のおっしゃる「鮮明な音」(clear sound)を出すことができ、また、音と音の間にしっかりと silence ができ、間があきます。
スタカートの音の長さはどのくらい?
上記の説明で明らかなとおり、基本的には、スタカートの音の長さは、だいたいその音の半分の長さになります。
スタカート奏法において大切な3つのこと
1.弦をしっかりととらえたのち、弓を速く動かす
ひとつめの大切なことは、前出のとおり、弓でしっかりと弦をとらえたのちに、弓を速く動かす ということです。この弓のスピードがスタカート奏法の鍵となります。
2.弓は水平方向に
ときどき、生徒のなかには、スタカートの音のイメージを弓の動きで表現してしまい、弓を上下に動かしてしまう、弓を弦から離してしまう生徒がありますが、それではヴァイオリンによるスタカートは上手に演奏できません。ピアノで演奏するスタカートは確かに手・腕が上下するかもしれませんが、ヴァイオリンはまた別の楽器ですので、弓は基本的には水平に速く動かします。
3.待つ
そして、とても大切なことが 待つ ということです。弓を速く動かして、音が短くなった分、次の拍まで少し時間があきます。その間をしっかりと感じ、次の音をだす準備をしながら待つのです。それができないと、どんどん走ってしまったりすることになります。(笑) この「次の音をつくる(出す)準備をしながら待つ」ということは、どんなに上手になってからも非常に大切なことです。今すぐにできなくても構いません。でも、今のうちにこのようなことについて、少し触れ始めてみましょう。
スタカートなし、スタカートあり、両方の練習をしましょう
スタカート奏法そのものとはまた別なことですが、スタカート奏法を習得するためには、その反対にあたる レガート奏法としっかり区別をつけることも大切です。しばらくの間はぜひ、課題曲をスタカートなし、スタカートあり の両方で練習をしましょう。
動画のご紹介 一緒に練習しましょう!
スタカートあり、なし、そして、ゆっくり、そして すこし速く などいくつか選択できます。すべてを一緒に練習できたらすばらしいけれど、すこしでも無理があれば、ゆっくりと、ていねいに練習をしましょう。
篠崎バイオリン教本1巻 / Shinozaki Violin Method Vol. 1, no. 106, 107, 108, 109, 110, 111, 112, 113
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このセクションが終わると、次はいよいよシャープのある調の勉強にはいります:
篠崎バイオリン教本1巻 / Shinozaki Violin Method Vol. 1 no.114, 115, 117, 116, 118
Happy Practicing!
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