[篠崎バイオリン教本2巻] 変ホ長調音階, ビショップ「ホームスイートホーム」, シューベルト「菩提樹」

はじめに

篠崎バイオリン教本2巻73-76は変ホ長調 / Eflat Majorのセクションです。

変ホ長調と言って思い出すのは、モーツアルトのピアノとヴァイオリンのためのソナタ や 協奏交響曲です。協奏交響曲はヴァイオリンとヴィオラのふたつの楽器にソロが与えられていて、とてもすばらしい曲!残念ながら、勉強の機会に恵まれなかったので、今後そうできたらいいな、と感じる憧れの一曲です。

そして、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲も変ホ長調ですね。自分でも勉強し、生徒たちとも何度か触れている親しみのある曲です。

そして、シュトラウスベートーベンもヴァイオリンとピアノのためのソナタを変ホ長調で書いています。

このような名曲がみなさんのことを待っています。まずはこの調に触れることからはじめましょう。

74番:変ホ長調音階

1指も4指も低くなるので、少し弾きにくく感じるところもあるかもしれませんが、上手に音程がとれるようにつとめましょう。74番の1は75番「ホームスイートホーム」の準備練習、74番の2は76番「菩提樹」の準備練習です。

75番 ビショップ「ホームスイートホーム」

Sir Henry Bishop (1787-1856)はイギリスの作曲家。この「ホームスイートホーム」はなんだかイギリスの民謡のような雰囲気ですが、ヘンリー・ビショップのオペラ「ミラノの乙女」(1823)のなかで歌われるアリア(うた)です。

Andante:歩くテンポで とあるので、あまりゆっくりではないほうがいいかと思いますが、もし、オペラのなかで歌われる ということを強調したければ、ゆったりと、たくさんビブラートをつかって弾いてみてもおもしろいかもしれませんね。みなさんはどちらがお好きでしょうか?

76番 シューベルト「菩提樹」

ベートーベンと時代を同じくしたオーストリアの作曲家フランツ・シューベルト(1797-1828)。この「菩提樹」は うた で「冬の歌」(1823)という歌曲集のなか収められています。

シューベルトは31歳という若さで一生を終えていますが、600以上のうた、ピアノソナタを20曲、交響曲を9曲 などたくさんの作品を残しています。ヴァイオリンとピアノのための作品も書いています:3つのソナチネ(ソナチネというのは小さなソナタという意味ですが、結構長いですし、シューベルト自身はこれらをソナタと名づけていました。)、二重奏、幻想曲、華麗なロンド です。その他の室内楽にもすばらしいものがたくさんあります。

linden tree, 菩提樹, shubert, シューベルト
linden tree / 菩提樹

「冬の歌」は失恋の痛みを癒すために、町を後にし、雪のなかへ旅立っていく孤独な旅人の物語。旅のなかで、彼はたくさんの感情:絶望からより大きな絶望 を体験します。そのなかでも、5曲目の「菩提樹」は、おだやかで、リンデンの木の下で感じた安心感や心地よさを思い出している部分があります。

Moderato / モデラート とは あまり速く弾きすぎないでね という意味。

音源のご案内:一緒に練習しましょう!

74番の準備練習をおのおのの曲のまえに入れています。必要に応じて、タイムスタンプをご利用くださいね。

このYoutubeチャンネルには、篠崎ヴァイオリン教本、鈴木ヴァイオリン教本などの練習補助動画がたくさんあります。ぜひ高評価、subscribeをよろしくお願いいたします!動画を通してでも、みなさんとご一緒できることを楽しみにしております😊

シューベルトが上手に弾けるようになったら、次はこちら:

篠崎バイオリン教本2巻 77番:ハ短調音階、78番:舞曲

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ にほんブログ村

関連記事

One thought on “[篠崎バイオリン教本2巻] 変ホ長調音階, ビショップ「ホームスイートホーム」, シューベルト「菩提樹」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です