試験を受けた背景
アメリカ在住歴もだいぶ長くなってきてしまいましたが、私はアメリカに来てから 英語 をきちんと勉強したことがありません。ただ、日本で生まれ育ちながらも、英語には興味があったので、中学、高校時代に学校で勉強して以降、多少、自ら積極的になれる部分があったのは覚えていて、翻訳や通訳、そして外国との行き来などになんとなく憧れる気持ちを抱いていた頃もありました。
その後、紆余曲折を経て、大変ありがたいご縁にも恵まれ、英語はそこまで上手ではなかったにしても、アメリカの大学、大学院へ行き音楽の学位をとることができました。(これをすべて英語でするのは本当に大変でした!!)
オーケストラで演奏したり、ヴァイオリンを教えたりとものすごく忙しくしていた時期を経て、日本にいる家族のケアのために日米を往復するようになり、これからの自分 というものをふと考えたときに、ヴァイオリンのほかに、もうひとつ自分にとても身近なことに 英語 があることをより自覚するようになりました。ふと、私はいったいどの程度、英語ができるのだろうか?? という気持ちを抱くようになり、なんらかの英語のテストを一度受けてみてもいいかもしれない、と思うようになりました。が、思うだけで、勉強するまで至らずに、随分の月日が過ぎていきました。
最近、日本でとても人気のあるテストのひとつであるTOEICテストについて調べてみると、世界中で受験できるようでした。が、近年はパンでミックのために、アメリカの私が住むエリアでは受験不可能となっていました。勉強をはじめてみようかしらと思っていたところにこれですから、また気持ちがなえてしまいました。
たまたま、家族のケアのために日本に滞在した際に、TOEICテストについて調べてみると、もちろん開催されており、受験の締め切りが迫っていることを知りました。どうしよう…と思う気持ちもありましたが、なんとなくの勢いでついポチっと受験申し込みをしてしまいました。
受験申し込み最後の日に滑り込みで申し込んだため、準備ができたのは約一ヶ月。もう申し込みをしてしまったので、やってみるしかない!
準備期間 1ヶ月中に やってみたこと
まず最初にしたことは、近所の本屋さんに行き、TOEICテスト関連の本を探してみることでした。
もちろんできるのならば高得点を目指したい。でも、あまり難しい問題集に取り組んで、正解数の少なさにこころが萎え、落ち込んでしまうと 前向きな気持ちを失ってしまいそう。それに、何をするにも基礎は大切。近所の本屋さんに行ったので、本の選択肢もそこまで多くはなく、結局、730点を目指すタイプ と 900点を目指すタイプ の2冊を購入。リスニング、リーディング、すべてのセクションを網羅するタイプの本でした。でも、準備期間一ヶ月、仕事、家事、そして家族のケアに忙しいなかで取り組めたのは 730点を目指すタイプ の本1冊をほぼ2周すること でした。
ずっと昔に 金の単語帳 も買ってあったのですが、単語帳はまったく性に合わず、未使用。
同じシリーズの 900点特急 パート5&6 はたまたま持っていたので、こちらは小さく、軽く、持ち運びがしやすいので バスの中や お風呂のなかでの時間に利用して、1.5周くらい目を通しました。(ただこの本はとても古く、2016年にTOEICテストが改定される間の版だったかもしれません)
TOEICテストの勉強方法を掲げるサイトの数々によると、なぜそのような解答になるのかをきちんと理解しながら勉強をすすめるべき とあったのですが、私の場合は 2周なり1.5周なりできたとしても、さらっと通してしまっていただけでしたので、良い勉強方法だったとは言えないように思います。あくまでも、本を開いたり、勉強する時間をつくることに慣れ、その時間に集中し、机上に向かう練習 というだけになってしまっていたかもしれません。年齢も年齢なので、暗記することはとても難しく、情報はすぐに右から左へと流れていってしまいます。(笑)
試験を受けたり、机上で勉強をしたり というのは私にとっては本当におそろしいほど久しぶりでしたが、新鮮で楽しめる部分もありました。アメリカ生活も長いのに、あまりにも低い点数だったら恥ずかしい…こんな気持ちも抱いていたのも確かです。でも、まずは自分を知る ということが大切、と自分を励ましていました。
リスニングのCDもついていたので、それも使用すると、なんだか耳が開いてくる感覚が芽生えた期間もありましたし、私にとっては、オーストラリアの発音はとても聞き取りにくい こともわかりました。
試験当日
当日の試験は午後でした。午前中に生徒をひとり教えて、食事をとってからの出発。なぜか食べ過ぎてしまい(緊張から??)、自宅から最寄り駅まで行く間に、胃の具合が悪くなり、コンビニで水と胃薬を買い、駅で飲まなければならなくなったほど。(笑)
日本での移動は慣れないので、早めに出て、30分くらい前には会場に到着しました。それでも建物のなかではなく外で待つことになりました。列に並んでいる間も、勉強される方々も。私はその気になれず、とにかく列に並んで、時が過ぎるのを 待つ、待つ、待つ。
時間になり、広~い会場内に無事に到着。試験そのものもスムーズに進んでいきましたが、隣で受験されている方は、なんだかとても慣れているようで、ページをどんどんめくる音が聞こえます。とにかく速い!!! リスニングのときですら、問題が終わってもいないのに、ページをめくる音がして、私には なぜ??? としか感じられませんでした。(笑) 隣のどんどんページをめくる音に少し落ち着きませんでしたが、私は私、と自分のペースで解いていきました。
TOEICテストのコツのようなものを事前に調べた際には、セクション5と6は計20分くらいで解かないと高得点は望めない ということでしたので、リスニングのセクションが終わったときに、自分の時計を確認し、20分後の時刻をメモし、めあすとしてとき始めました。一応、それ以内でクリアして、セクション7のリーディングのセクションに突入しましたが、どうしても、心配してつい読み返してしまうので、試験中ですら これはよくないなぁ と感じていました。また、最後10分くらいになると、時間に追われているプレッシャーから頭が真っ白に。問題にまったく集中できず、あわあわしてしまい、最後の問題ブロックはなんとなくで塗りつぶしてしまいました。ただ、全体的に試験がやさしく感じられました。
試験結果
結果は 880点 でした。
リスニング:470点 リーディング:410点
730点用の問題集を利用していましたし、これでも間違える問題がいくつもあって、TOEICはとてもむずかしいテストなのだな~ と思っていたので、まさか、ここまでの点数が取れるとは思いませんでした。最後に塗りつぶした答えがたまたまあたってしまっていた可能性もあります。
これを機会に、自分の英語の能力をより知りると同時に整理し、できれば少しでも伸ばしていければと思いました。英語の力を養うにはとても時間がかかるもの。ここまで自然とあまり無理なくこられたので、今後も無理なく、楽しみながら取り組める機会をつくれればと思います。
とりあえず、初めてのTOEICテストを終え、ほっとしています。
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いやぁ、これはなかなか深い話題です。じつは私は英語に関して一切の資格を持っていません(笑)。英検すらもっていない。それで堂々と同時通訳の人の養成所で講義をもったりしていたのですから『心臓だけはよい』のかもしれません。言葉というのは『伝えたい内容と対応している』ものなので、抽象的な英語力というのはないと思います。『この自転車は手放しをして乗ると、右へハンドルがとられる』というのを英語で言ってみてと、900点越の人に言ってみたことがあります。出来ませんでした。『じゃぁ、ホイールがぶれていて、リムがブレーキユーに擦れるは?』と言ったらこれもダメ。つまり、深みのある会話は一般的な語学力では無理なのです。昔、ベン・シャーンの絵の本を読んでいて、そこにある表現に胸のすく感じがしたのを思い出します。『きわめてさらっと描かれているにもかかわらず、決して表面的ではない』、というような英語表現は会話の本では学べない。たぶん、Kayさんは音楽に関する表現では他の人に負けないだろうと思います。
Roughtonさま、
コメント、ありがとうございます。
私もこれまできちんと英語を勉強したことがなく、今回とりあえずテストを受けてみようと思い、問題集にあたってみました。
問題集は、クイズをやってみるみたいで、ちょっと楽しめた部分もありますし、なかには、こう解答しないと正解ではない という問題に、それはおかしいでしょう。それならば私は点がとれなくてもいいです!と感じたものもありました。(笑)(具体的なことは忘れてしまったのですが) みなさんいろいろと専門がおありなので、その分野での表現はある程度できるようになりますよね。でも、私は音楽ですし、あくまでも演奏でほかのみなさまとコミュニケーションをとれる程度なので、英語もぜんぜん洗練されませんで恥ずかしい限りです。日本語ででも、英語ででも、もっともっといろいろなものを読まないとと思います。お話しできてとてもうれしいです。