ヴァイオリン:それぞれがそれぞれの気候のもとで

普段はアメリカに暮らしている私が、今回は日本に一ヶ月滞在を試みています。

暑くて湿度の高い夏、少し涼しくなっても雨の日々。

この気候のなかで感じたのが、

ヴァイオリンを弾く人も、売る人(扱う人も)大変。。。

ということ。

私の楽器の弦も、弓の毛も なんだか伸びてしまったかのような印象で、

いつもと楽器の反応や、音も違って聴こえます。

もちろん、私が使用しているお部屋が 和室であるため ということもありますし、

私自身、時差をまだまだ時差を感じながらの毎日

(滞在2週間を過ぎてからのほうが、時差をより感じるような気がします)

そのうえで、午前中はほとんど毎日、アメリカの生徒たちのレッスンをオンラインで行い、午後、夜は 日本の家族のためのいろいろな用事をこなす 本当に忙しい日々なので、本来の自分自身の調子ではない ということもありますが、ヴァイオリンを弾いた感覚がいつもとはだいぶ違います。

日本にお住まいの方々は、その気候のなかできちんと機能できる楽器や弓にめぐり会い、お選びになると思いますが、もともとヨーロッパの気候のなかで生まれたヴァイオリン。日本のこのような気候のなかで、楽器本来のもつちから を本当に感じ、引き出すのはなかなか難しいことかもしれません。

私が普段住んでいる地域は乾燥が激しいため、それもそれで問題があります。

それぞれが、それぞれの気候のもとで、楽器や弓を大切に保護し、弾いていきたいものですね。

 

 

 

 

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