バッハ アリア について
G線上のアリアとして有名なこの曲は 管弦楽組曲のなかのひとつ です。
ドイツのヴァイオリニスト アウグスト・ヴィルヘルミ (August Wilhelmj) (1945-1908) がG弦だけでこのメロディーを演奏できるように編曲したことで多くの方に親しまれるようになりました。
今でもとても人気のある作品で、今回は、大人の生徒さんの希望曲のなかにこの曲がはいっていたことから、こちらの動画をつくってみました。
バッハ アリア [ヴァイオリン四重奏]
Bach Air from Suite no.3 (Air on G string) / バッハ アリア 管弦楽組曲3番より (G線上のアリア), played by four violins
4つのヴァイオリンパートを私が弾いていますが、実はそれぞれのパートにはそれぞれの役割があり、実際に演奏する際には、お互いの意思を感じあい、寄り添いながら、そして、鼓舞しながら(この言葉あってますか??)、音楽のもつエネルギーを運んでいくのですが、ひとりではそれをすることが難しく、非常に苦労しました。
録音の技術、機材もまったくもちあわせていないこと、また、このような録音を自分ですることに慣れていないので、各パートのバランスなどがコントロールできなかったり、ところどころ、不用に前にいっているところがあったり、私が指揮台に立っていたら、あるパートをじろっと見てしまいたくなる気分です。(笑)
今回は、生徒さんのレベルを考え、ファーストポジションで弾くG線上のアリア なので、音色選びも限られてしまい、その点も制限がありましたが、私の生徒さんを含め、この曲に憧れ、愛し、演奏したいと思う方々と録音を通してでも、同じ時間をともにできればとてもうれしいです。いつもと同様、動画の後半は、ファーストヴァイオリンを抜いてあるので、ぜひ一緒に演奏しましょう。
*****追記 on 11/21/2020*****
以下の記事内に、ファーストヴァイオリンパートのみを録音した音源があります。
どうぞこちらもご利用くださいね 😊:
バッハ アリア ニ長調 -管弦楽組曲3番より- (G線上のアリア), 第1ヴァイオリンパートのみ
アリアについて
さて、バッハの作品ですが、前出のとおり、これは組曲のなかのひとつです。
アリアは、非常にゆったりと情緒的に演奏されることもありますが、私は組曲のなかのひとつであること、in 4 であること、また、当時は今とは別の楽器が使われていたことも頭の片隅に、あまりゆっくりとしすぎない演奏が、今は、好きです。
少し検索してみるとひとつの例として、以下の演奏ではとても速い!!テンポで演奏されています。(10:33からです)このような軽快なテンポも私の耳にはとても新鮮に聞こえます。
J. S. Bach Orchestral Suite No.3. – Reinhard Göbel & Budapest Festival Orchestra
Thank you, Budapest Festival Orchestra!
そして、アリアの次の曲にも耳を傾けてみてください。こちらは、ガボット(13:22)。鈴木ヴァイオリン教本3巻、篠崎ヴァイオリン教本2巻におさめられています。
よろしければ、こちらもどうぞ:
バッハ ガヴォット ニ長調 [篠崎バイオリン教本2巻][鈴木ヴァイオリン教本3巻]
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この動画をつくりながら、仲間たちと演奏できていたことをとても恋しく思い、涙をそそりました。そのとき、その瞬間にしかできない音楽や音を通してのコミュニケーション。私自身はヴァイオリンを弾くということよりも、そのときそのときご一緒するほかの演奏家たちのこころのうちを音や演奏から察しの積極的なコミュニケーションを得意とするので(もちろん、同意できないときには I don’t think so! とりあえずいわなければならないこともありますが(笑))、それが叶わない今に歯がゆい思いがつのるのでした。アメリカではまだまだ制限が続いています。けれども、今だからこそできることもたくさんあります。希望を忘れずに歩みましょう。
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