セヴシックの教本はある特定のテクニックを集中的に学ぶことができますね。
今日はシフトの練習です。セヴシック ヴァイオリン教本 でいうと op.8 (ポジションの移動と音階の練習 )ですね。
今は 1st, 3rd, そして 5th を学んでいるところなので、その3つのポジションを行ったりきたりする練習をしましょう。
アメリカの教材に、セヴシック op.8 no.10 を上記の3つのポジションを学んでいる人たちのために短くしたものがあります。
セヴシック op.8 no.10 の本来のかたちは:
ですが、1st, 3rd, 5th 使用の部分(赤で囲んだ部分)が抜粋されています。
とても有効な練習ですね。
まだポジション、そして、ポジション移動を学んでいる最中なので、まずは、きちんとポジションを移動してから、音をとる、という姿勢でとりくみましょう。
1小節目に関していうと、まず最初の音、Aを1指で弾いたら、その指で3rdポジションにあがり、3指でEをとる、という弾き方です。3rdから5thポジションにあがるときも同様です。詳しく書いてみると以下のようになります:
私たちが高いところに登るときに、はしごを利用しますね。(はしごってなにかしってる???(笑))1階(ファーストポジション)から3階(サード)にはしごでのぼって、3階(サード)にしばらくいて、その後、また5階(fifth)にのぼって、5階にしばらくいる。という感じ。
「先生、それだったら、エスカレーターのほうがスムーズでいいんじゃないですか?」
あ、そうね!本当!そのほうがスムーズで、シフトの際の手の動きのイメージにあっているわね。
シフトのお話に戻ると、ポジションを移動するときに、前のポジションに残っている指で、どの音までいくと次のポジションにいけるのか、を考えて、必要であれば、上記のように楽譜に書き入れてみましょう。
手、腕の移動が終わったら、あとは目的の音を弾くためにつかう指をおろすだけです。ヘンに指を伸ばしたりしないこと。
セヴシック op.8 no.10 の赤で囲んだ部分を上記のようにポジション移動の際のsupportive notesを入れて弾いてみると以下のようになります:
A=441, 八分音符=60
まずはこのようなやりかたで、ポジションの移動を勉強しましょう。
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2 thoughts on “セヴシック ヴァイオリン教本 op.8 no.10 抜粋 (ポジションの移動 1st-3rd-5th)”