ヴァイオリンをいじっていないのになぜ調弦が狂ってしまうの?

「先生、ぼくは先生に言われたとおり、ヴァイオリンをへんにいじったりなんかしてないよ。

ペグだって、アジャスターだってさわっていないのに、なんで調弦がくるっちゃうの?」

 (8歳のはじめてさんより)

 

 

「いい質問ね。(^^) 

ヴァイオリンはとっても繊細な楽器なの。ヴァイオリンは木でできているでしょう。だから、湿度が高ければ、空気中の水分を吸収することもあるし、乾燥しているときには、水分を奪われたりもするの。木は水分を吸収すると、膨らむし、水分が奪われると、縮んじゃう。もちろん、目には見えないくらい少しだけだけれどね。だから、今の時期のように空気がとても乾燥していると、ペグの周りの木が縮んで、ペグの穴が大きくなるわ。すると、ペグがゆるみやすくなるわね。ヴァイオリンのレッスンに来るときに、ヴァイオリンを持って歩くでしょう?もちろんケースで守られているけれど、分数ヴァイオリンのケースはフルサイズのものよりも、ヴァイオリンとケースの間の隙間もあったりして、本当に小さな衝撃はヴァイオリンに伝わったりするから、ペグが本当に少し動いてしまったりすることもあるでしょう。

小さな衝撃が伝わるということは、アジャスターに言えるかもしれないわね。

それに、実はね、弦も、伸びたり、縮んだりするの。温度や湿度にいつも反応しているのよ。

このようにいくつかの要素が重なって、調弦は自然と狂ってしまうものなの。

これくらいの狂いであれば、あなたがいたずらにヴァイオリンをいじっているのでないことは明らかよ。心配しなくても大丈夫。(^^)」

 

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