2020年1月14日から行われていた

Elmar Oliveira International Violin Competition (in Boca Raton, Florida, US) では

19歳の Julian Rhee`さん(アメリカ)が優勝し、26日に幕をとじました。

おめでとうございます!

2位は Jun Min Choi さん(韓国)25歳

3位は Igor Khukhuaさん(ロシア)27歳

もうひとりのファイナリストだった Vikram Francesco Sedonaさん(イタリア)19歳は特別賞 という結果。

 

4人のファイナリストのうち、3人はブラームスの協奏曲を演奏し、1人はサン・サーンスの協奏曲を演奏。

演奏曲から想像すると、みなさん、優勝するのはブラームスを演奏した人のうちのひとりだ と思われるのではないでしょうか?

けれども、優勝した Rheeさんはブラームスではなく、サン・サーンスを演奏されました。

 

私はまだ聴いていないのですが、きっとすばらしい演奏をされたに違いありません!

私の生徒たちもそうですが、多くの生徒たちが、早い段階からチャイコフスキーやブラームスを弾きたがり、それらの曲でコンクールへ行きたがります。

その熱意はとてもすばらしいものです。

そして、できるのであれば、若いうちから機会をみて、何度も同じ楽曲に触れ、勉強を重ねることも大切なことでしょう。

けれども、本当に技術の安定を図り、深く音楽を理解しようと思ったら、やはり、そこへ行くまでに、多くの楽曲(できれば、協奏曲だけでなく、無伴奏や室内楽、そしてオーケストラ曲も含む)に触れている必要があると思います。

多くの若い生徒たち、そして、その親御さんたちが、難しい曲を弾けば、コンクールに通りやすい と思っているのはとても残念です。

才能を感じられる生徒であればあるほど、表面的な成長ではなく、まずは根を大きく太くしっかりの育てることが大切だと思うのですが。

もちろんRheeさんはほかのみなさんよりお若いこともあり、将来性も考慮されたかもしれませんが、私は19歳のRheeさんが、このコンクールにおいて、サン・サーンスを演奏し、優勝されたという情報が多くの若い方々の耳にはいり、彼らによい刺激となるとうれしいな、と思っています。

Elmar Oliveira International Violin Competition

 

1月はじめに、私の生徒はあるコンクールにて、メンデルスゾーンの協奏曲1楽章を演奏し、特別賞を受賞しました。おめでとう!

チャイコフスキーやハチャトリアンなどで参加した人々のなかでもまれながら、あなたのメンデルスゾーンは審査員の耳にとても新鮮に聴こえたことでしょう。さまざまな楽器を含む多くの参加者のなかから、あなたが、「メンデルスゾーンで」特別賞をいただけたことは、先生はとっても意味のあることだと思っていますよ。

 

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