まず、一番最初には何て書いてある?
???
どの作品を演奏するにも、最初に書かれてあることは 曲のキャラクターを知るうえで、とても大切なこと。
必ずいつもしっかり読み、理解するようにしましょうね。
この作品の場合は、
Allegro molto appassionato アレグロ モルト アパッショナート
アレグロ=快活な
モルト=very とっても
アッパショナート=passionately 情熱的に、激しさをもって
快活な感じがないといけないから、あまりゆっくりには弾けないわね。
そして、とても情熱的な感じ、なにか激しさをもって というキャラクターは
今のあなたにとって、どのようなことなのか、そして、
そのようなキャラクターを この楽章に書かれてある音の数々に乗せると、
どのような感じになるのか、ということを考えはじめてね。
もちろん、いつ、どこで、どのくらい乗せるのがよいのか ということも。
先生は今はまだ何も言わないでいるので(笑)、あなたが自分で考え始めてみてね。
そして、もうひとつは
あなたがこの冒頭の美しいメロディーを弾いている間、オーケストラは何をしているのか知ってる?
???
オーケストラのヴァイオリンとヴィオラは 8分音符を弾いているの。
わかる? つまり、その流れにあなたのメロディーが乗らないといけないので
時間をとって自由に歌うような時間は与えられていないわ。
与えられた時間の枠のなかで(つまりインテンポで)
美しく奏でられないといけないの。
とても大切なことよ。