モーツァルト ヴァイオリンソナタ 【演奏時の心得】

Thank you for the beautiful Mozart pic: https://www.biography.com/musician/wolfgang-mozart

モーツアルトは彼独自のスタイルを確立したすばらしい作曲家。

たくさんのヴァイオリンソナタを書いていますよね。

日本語では モーツアルト の ヴァイオリンソナタ というけれど 

例えば、Henle版のタイトルは Mozart Sonaten for Klavier und Violine 

つまり、ヴァイオリンとピアノのためのソナタではなく、ピアノとヴァイオリンのためのソナタ

もう一歩踏み込むと、ヴァイオリン伴奏つきピアノソナタ ということになります。

私は残念ながらモーツアルトのソナタを勉強する機会になかなか恵まれず

過去にある程度勉強をして、演奏をしたことがあるのは k.301 と k.380 くらい。

もちろん、若いときには、たくさんのモーツアルトのソナタを聴いては

自分で弾いてみたりもして、親しんではいましたが。(笑)

 

今回、はじめて k.378 (Bflat Major) を勉強する機会を得たのですが、

これは、K.301 よりも、ヴァイオリンがサポートにまわる という役割が大きく、

その役割をどのようにつとめるのか、ということに関して、一歩踏み込んで学ぶことができました。

 

ヴァイオリンがピアノの伴奏をする、ということは、ヴァイオリンのパートが重要ではない、という意味ではありません。

 室内楽においては何を演奏するにもそうですが、

自分がサポートに回るときに、どのようにアプローチするのか、ということは

音楽をつくるうえで非常に重要で、演奏者の音楽性なくしてはその役回りを果たすことができません。

サポートに回る際の、音色の選択の仕方、バランス、

フレーズのシェイプの仕方(これはどの作品でも考えないといけないことですが)。

きちんと理解をして、正しいアプローチをするには、

とても繊細な音楽性と、アンサンブル能力、しっかりとした技術が必要ですね。

 バランスにおいては、ピアノという楽器と一緒に演奏する場合

ピアニストがどの程度まで音楽性を失わずに音量をソフトにもっていけるのかは

もちろん奏者の能力もありますが、楽器の性質上、限られてきます。

そのうえで、ヴァイオリン奏者はどの程度の音量で、どのような音色を選んで 演奏するのか。

すばらしい勉強の機会を得ることができ、また、ある程度の実りを得ることができ、感謝です。

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