[篠崎バイオリン教本1巻] ドヴォルザーク「家路」, 「元気に進め」, ロ短調音階, 「スペイン舞曲」(no.139-145)

139番 準備練習

139番Aは140番ドヴォルザーク 家路 の準備練習ですので、以下の動画のなかでは、140番と同じテンポで弾いています。139番Bは141番の準備練習ですがゆっくり練習することもとても大切なことなので、ぜひぜひやってみてください。

140番 ドヴォルザーク 「家路」

ドヴォルザークが1893年に作曲した交響曲9番「新世界より」の2楽章のメロディーです。ドヴォルザークはチェコの作曲家ですが、アメリカのナショナル音楽院の院長として招かれ、1892年から3年間アメリカに住んでいました。その3年間に11作品ほど書いており、そのなかに、この交響曲9番「新世界より」や、チェロ協奏曲、弦楽四重奏曲「アメリカ」など、今でもとても愛され、彼の作品を代表する曲が含まれています。

この曲に与えられているキーワードは Largo / ラルゴ です。もともとはラテン語からきており、英語の Large / 大きい  にあたります。

ぜひいろいろなオーケストラによる演奏を聴いて、曲に対してのイメージを膨らませてみてください。

Thank you, wikipedia: https://en.wikipedia.org/wiki/Anton%C3%ADn_Dvo%C5%99%C3%A1k

ふたたび139番

以下にご紹介の動画には139番を140番のテンポと、141番のテンポの両方で録音してあります。同じ楽譜でもテンポが変わるとこんなにも印象が変わります。ですので、どのようなテンポを選ぶのか、ということは非常に!!!大切なことなのです。

139番Aは基本的には140番の準備練習ですが、それを141番のテンポで弾くと、なんだかちょっとコミカルなおもしろい感じになります。(笑)また、逆に、139番Bを140番のテンポで弾くと軽快なマーチの感じではなく、王様がでてくるときのようなおごそかな感じに聴こえます。もちろん、印象というのはみなさんそれぞれが個々で感じて欲しいので、きっと別の印象を抱いた方々もおいででしょう。ぜひ、それを大切にしてください。そして、もしよかったら私にもおしえてくださいね。

141番 ロシア曲 「元気に進め」

タイトルのとおり、元気よく行進できそうな曲ですね。スタカートの使い方により、その感じが強調されます。

スタカート、覚えていますか? いつでも前にもどって再度とりくんでみましょうね。

スタカート 篠崎バイオリン教本1巻 108番、109番 – Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

このリズムでは、アップボウを2回繰り返すため、ときに、ふたつめのストロークをアップにしなきゃ!と力んで必要以上の弓量を使ってしまう生徒もいますが、基本的には、弓量は音の長さに比例する、つまり、長い音には弓をたくさんつかい、短い音には弓を少なくつかう という風に覚えておいてください。もちろん、将来的には、例外もありますが、まずはこのルールを覚えて、どんどん体感してください。

142番、143番 ロ短調音階、144番

142番で左手4指も伸ばし、高くする練習、ウォーミングアップです。

そして、143番でそれを生かし、ロ短調音階を練習します。

4指が伸ばしにくいと感じる場合には、肘を少しなかにいれて(=左肘を自分の右側のほうにもってくる))腕全体の助けをかりましょう。

144番では142番143番で弾いたAシャープを1指を下げてとる練習です。145番の最後にでてきますね。そして、これは154番からの準備練習にもなるのです。その後をどうぞお楽しみに!

145番 スペイン民謡 「スペイン舞曲」

あたえられたキーワードは Allegretto / アレグレット です。

…etto というのは 英語でいうと ” kind of “。つまり、…みたいな とか やや… という意味。

アレグロみたいな = アレグロほど元気よくなく。元気がよすぎなくていいですよ。という意味。

余裕があれば、アクセントをつけてみましょう。アクセントとは音のはじまりを強調することです。こうすることで曲の雰囲気がまたがらっと変わります!あるのとないのとでは別の曲のよう!ですから私たちは、楽譜に書かれてあることにしっかり敬意をはらって、表現するようにつとめないといけません。

でも、最初のうちはあせらずに。この段階ではアクセントがなくても大丈夫。

まずは音程、リズム、弓づかい。そして、できる範囲で強弱やアクセントをつけてみましょう。

よかったら以下の記事もどうぞ。Allegrettoの定義はこちらでもみられます。

セミレガート と ポルタート   篠崎バイオリン教本1巻 no.124:フレーリッヒ「春」, 125: ヘンデル「凱旋の歌」, 126: ワーグナー「思い出」, 127, 128: ホ短調音階, 129: 篠崎「郷愁」 – Dear violin Students 私の大切な生徒たちへ

動画のご紹介:一緒に練習しましょう!

篠崎バイオリン教本1巻 / Shinozaki Violin Method vol.1, no.139, 140, 141, 142, 143, 144, 145

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