[篠崎バイオリン教本2巻] 変ロ長調、バグダッドの酋長1と2

はじめに:変ロ長調のヴァイオリン作品

篠崎バイオリン教本2巻 64番からはフラットふたつの長調:変ロ長調(B flat Major)のセクションです。

B flat Majorと聞いてすぐに思い浮かぶヴァイオリン曲はモーツアルトのピアノとヴァイオリンのためのソナタk.378 と k.454 です。k.378 は small B flat, k.454は Big B flat と呼ばれます。

モーツアルトのヴァイオリン協奏曲1番もBフラットですね。

私は残念ながら、ピアノとヴァイオリンのためのソナタk.454 や ヴァイオリン協奏曲1番 は勉強したことがありませんが、ソナタk.378を勉強したときに、いかに上手にピアノをヴァイオリンでサポートするか、ということについて、かなり厳しく勉強させられ、苦労を強いられました。。。ニガイ経験でしたが、とてもすばらしい勉強ができたと思っています。

また、ベートーベンのピアノトリオ「大公」もこの調です。もうものすごく前のお話ですが、この曲を勉強したときには、私やチェロが小さく弾きすぎていて、コーチをしてくださった先生に「The legs of the table is missing !」( 脚がないテーブルみたい=とても不安定で曲がうまくささえられていない)とコメントをいただいたことは昨日のことのように覚えています。こちらもちょっとニガイ、耳の痛いご指摘でした。(笑)

いろいろな失敗や経験をして、今の私があります。そして、まだまだ知らないことも多いでしょう。みなさんも今いる場所を存分に味わい、楽しみながら、前に進みましょう!

64番、65番 変ロ長調音階

音階はとても大切な勉強です。音階をつかって、66番、67番の準備練習ができますね。

耳や手のウォーミングアップのために必ず練習しましょう。

作曲家ボワエルデュー について少し

François-Adrien Boieldieu / フランソワ・アドリアン ボワエルデュー (1775-1834) はフランスの作曲家。1775年ベートーベンの時代の作曲家ですが、モーツアルトのようにオペラをたくさん書いているため、フランスのモーツアルト と呼ばれたりもします。

66番 バグダッドの酋長1

Le calif de Bagdad は「バグダッドの太守」と訳されている1800年に書かれたオペラ作品で、66番はこのオペラ「バグダッドの太守」の序曲のメロディーです。叙情的で美しいですね。このオペラはあまり演奏されることがないようですが、この序曲はときに演奏されることもあるようです。

8分の6拍子にもそろそろだいぶ慣れてきたのではないでしょうか?

67番 バグダッドの酋長2

こちらもオペラ「バグダッドの太守」の序曲のなかのメロディーです。66番の8分の6拍子の叙情的なメロディーと大きな対比をなす、軽快なメロディーですね。Youtubeで検索するとこのオペラ作品全体(Le calif de Bagdad)がでてきます。序曲は一番最初ですので、一度、聴いてみるといいかもしれませんね。

67番のメロディーが使われている部分はとても速いので、こんな風に速く弾かないといけないの?!と感じるかもしれません。でも、そんなことはありません。みなさんは、オペラの劇場でオーケストラとして演奏するわけでもなく、まだヴァイオリンをはじめてから間もないので、自分が上手に弾ける軽快なテンポ(アレグロ)をみつけましょう。

音源のご紹介:一緒に練習しましょう!

このYoutubeチャンネルには、篠崎ヴァイオリン教本、鈴木ヴァイオリン教本などの練習補助動画がたくさんあります。ぜひ高評価、subscribeをよろしくお願いいたします!動画を通してでも、みなさんとご一緒できることを楽しみにしております😊

よろしければこちらもどうぞ:

バッハ / グノー 「アベ マリア 」【篠崎バイオリン教本2巻】

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ にほんブログ村

関連記事

One thought on “[篠崎バイオリン教本2巻] 変ロ長調、バグダッドの酋長1と2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です