アメリカから日本への渡航 (2021年4月末)

コロナ禍真っ只中でしたが、家族の問題があり、どうしも日本へ行かなければならなくなりました。もちろん、みなさまにはおすすめしませんが、やはりどうしても移動が必要な方々にお役にたてればと思い、この記事を書くことにしました。

前回(2020年8月下旬から滞在一ヶ月)日本へ行ったときよりも、日本入国が厳しくなっており、日本入国に際して、以下、見出しになっていることが必要でしたが、羽田国際空港に到着後、自宅までのプロセスは前回とだいたい同様でした。

前回日本に行ったときのことはこちらでご覧になれます:

今回も航空券の手配も アムネット にお願いし、日本の航空会社を選びました。前回、日本へ行った際には、帰りの飛行機がキャンセルになってしまい、1日延期のうえ、直行便を使えなくなったからです。コロナ禍での日本・アメリカ入国に関して、最新情報がサイトの一番うえのリンクから見られるようになっていますし、メールでもお知らせがきたりしたので、お願いしてよかったと感じています。

アムネット:https://amnet-usa.com/

情報は常に更新されますので、ご自身で渡航が必要な場合には、必ず、厚生労働省や法務省のHPで確認してくださいね。

コロナの検査と陰性証明書

私はどうしても鼻の検査ではなく唾液で検査を済ませたかったため、いろいろなクリニック、検査機関を探すのに非常に!!!!!!!!苦労を強いられました。何日間もPCの前で釘付けになり、何度も諦めかけたのですが、やっとの思いでようやくみつけることができました。

私が選んだ検査方法は SalivaDirect というイエール大学で開発されたものです。唾液を試験管のような入れ物にいれ、検査をしていただく方法で、とても簡単。羽田国際空港で日本入国の際に行われる唾液の検査と同じ方法です。(羽田国際空港での検査はSalivaDirectではないと思いますが、検査方法は同じです。)

私はまず、このSalivaDirectを使用している検査機関をインターネット検索により見つけ出し、電話にてテストそのものの詳細を確認。予約をする際に料金を支払い(85ドルでした。)、前日にメールにより送られてきたリンク先の質問票に答え、当日、検査機関に伺い、テストを受ける という流れでした。

私がテストを受けたのはこちらです:NKGen

私は検査を午前10半すぎに受け、結果はその日の夜にメールで送られてきました。英文の陰性証明書が添付してありましたが、日本のフォームとは異なっていたため、日本のフォームを持参し、再度うかがい、パスポート番号など必要事項を記入して、サインをいただきました。日本のフォームは厚生労働省のHPよりダウンロードできます:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

上記サイト、一番最初のパラグラフ「検査証明書の提示について」のなかの、2つ目の項目「検査証明書の様式は所定のフォーマットを使用して下さい。」という欄の「日本語・英語」をクリックします。

以下、旅行会社よりいただいたコロナの検査と陰性証明書に関連するメッセージです(アムネットさん、ありがとうございます。少し端的にできるように私自身が手を加えています):

出国前検査陰性証明のご持参に関しての補足説明    

ご自身にて出国の72時間以内にコロナ検査を受けて頂き、陰性証明書をご持参いただく必要がございます。 

検査陰性証明書を提出または提示できない場合は、搭乗拒否の対象となります。必ずお持ちください。

  • 日本へ行く際の陰性証明は「出国=国際線出発時間」から72時間以内の検査・かつ陰性書発行が必要です。 
  • 乳幼児含むすべての入国者が必要です。 
  • 米国内線から国際線へお乗り継ぎのあるお客様は 国際線出発時間から72時間でカウント下さい。
  • ご出発当日ご利用便が遅延した場合は、遅延した新しい出発時間から72時間以内でカウントされます。72時間ギリギリの検査は避けてください。
  • 陰性証明書は印刷したものを、チェックインの際にご提示していただき(回収はされません)、日本到着時にご提出(回収されます)いただけますようお願い致します。
  • ワクチン接種・非接種に関わらず、陰性証明は必ず提出が必要です。

また、現時点ではワクチン接種後であったとしても、日本到着後の自主隔離(到着日翌日から14日間)は必要です。

  • 陰性証明書をお持ちでない場合、または不備があった場合はご搭乗拒否の対象となります。 またご搭乗頂けた場合でも、日本到着時に検疫官により陰性証明の内容に不備があると判断された場合は、政府の指定する宿泊機関にて3日間強制隔離の対象となります。 

検査証明書は下記リンク先の書類に医師より必要事項を記入しご持参いただけますようお願い致します。 

コロナウィルス検査の詳細に関しましては、ホームドクターにご相談ください。 

または 最寄りの検査場へ直接お問合せ下さい。 

有効な「出国前検査証明」所定のフォーマット(リンク先下部(日本語・英語併記をクリックしてご利用ください。)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

※所定のフォーマットをご利用頂けない場合は、下記の情報が すべて記載されておりましたら問題ございません。

1)氏名、パスポート番号、国籍、生年月日、性別  *パスポート番号、国籍に関しては記載がない場合は手書きで追加下さい。

2)検査法、採取検体(下記に指定のものに限る)*下記有効な検査の種類・有効な採取検体をご確認ください。 

3)陰性結果、検体採取日時、結果判明日、検査証明書交付年月日

4)医療機関名、住所、医師名、医療機関印影 *医療機関等のレター・ヘッド及び氏名の印字があれば、印影や署名がなくても有効

5)すべての項目が英語で記載されたもの。

※検査結果を日本の所定のフォーマットにホームドクターや日系医療機関などで書き換えをしてもらえる場合がございます。 

できるだけ所定のフォーマットのご利用を推奨しております。

日本入国に有効な検査の種類  ※台湾経由のお客様はRT-PCR法のみ可です。台湾経由の場合は2枚コピーをお持ちください。

核酸増幅検査(real time RT-PCR法)Nucleic acid amplification test(real time RT-PCR)

核酸増幅検査(LAMP法)Nucleic acid amplification test (LAMP)

核酸増幅検査(TMA法)Nucleic acid amplification test (TMA)

核酸増幅検査(TRC法)Nucleic acid amplification test (TRC)

核酸増幅検査(Smart Amp法)Nucleic acid amplification test (Smart Amp)

核酸増幅検査(NEAR法)Nucleic acid amplification test (NEAR)

次世代シーケンス法 Next generation sequence

抗原定量検査*Quantitative antigen test* (CLEIA)

※アメリカで一般的なrapid antigen test は 抗原定性検査(qualitative) であることが多く、対象外となり認められません。政府の指定する抗原定量検査(quantitative)とは異なりますのでご注意ください。 

現在、rapid antigen testの陰性結果は有効な書類とみなされず、搭乗拒否の対象となっております。

日本入国に有効な採取検体

鼻咽頭ぬぐい液(Nasopharyngeal Swab)

唾液 (Saliva)

※Nasal Swab(鼻腔ぬぐい液)、Oral Swab(口腔ぬぐい液)、Mid-Turbinate Nasal Swab(中鼻甲介ぬぐい液)などは認められません。

※鼻での検査は鼻の奥まで綿棒を入れ検査する鼻咽喉ぬぐい液(Nasopharyngeal Swab)である必要があります。

アメリカでは総称としてNasal Swabと表記されることがありますがNasal Swabは認められません。実際は鼻の奥で検査したにも関わらずNasal Swabを記載された場合は、ホームドクターや日系医療機関にご相談いただき、「鼻の奥で検液を採取した」と伝え、Nasopharyngeal Swabであったと所定のフォーマットへ書き換えが必要です。 (医師がNasopharyngealと判断しない場合は不可です。) 

下記のサイトより 郵便番号や、住所から最寄りの検査所が調べられます。 

https://www.arcgis.com/apps/webappviewer/index.html?id=2ec47819f57c40598a4eaf45bf9e0d16

https://my.castlighthealth.com/corona-virus-testing-sites/

WalgreensのRapid Diagnostic Test (ID NOW) は、日本政府指定のNEAR法に該当する検査です。24時間以内に結果が出ます。 

但し、Walgreensの陰性証明だけでは条件を満たさないため、ホームドクターや日系医療機関などでの所定のフォーマットに書き換えが必要です。

※ドライブスルーで自身で採取する方法です。必ず鼻の奥まで綿棒をしっかり入れ採取下さい。

※予約が必要です。ご予約は3日後までに限られます。検査は3歳以上で症状のない方のみ受けられます。   

※検査ができる店舗は限られております。またWalgreens でのテストは3種類ございます。ID NOWの検査をお受け下さい。

※予約サイトにて予め最寄りの検査可能店舗をお調べください。 

Walgreens 予約サイト:https://www.walgreens.com/findcare/covid19/testing?ban=mainhomepage_iconfy21_covidtestingLP

日系医療機関では日本の所定のフォーマットに有料にて書き換えサービスを行っているところがございます。 

参考:サンフランシスコ領事館:検査証明の翻訳サービス(カリフォルニア州外のお客様もオンライン・メールでお手続きいただけるサービスがございます。)https://www.sf.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid19info.html#5

**本件は情報提供を目的とする掲載であり、弊社がが特定の医療機関の紹介や斡旋をするものではありません。

誓約書

日本入国後14日間の自宅待機、公共交通機関の不使用、メールなどでの健康フォローアップ、地図アプリ機能などによる位置情報の保存、保健所などから位置情報の提示を求められた場合には応じること、接触確認アプリの利用などをきちんと守り、もし、違反した場合には、情報が公表されることになります ということに対する誓約書です。

これは以下のサイトより、自宅出発前に準備して、サインをして準備をしてありました。(機内でもいただきましたが、それは使いませんでした。)

以下、旅行会社さんからいただいた誓約書関連のメッセージです(アムネットさんありがとうございます):

誓約書の提出が義務付けられております。 

誓約書は、日本入国の空港で検疫所に提出する必要がありますので、必ず入国時にご持参ください。

※機内、または到着空港にも用意はございますが、到着時の混乱を避けるため、予め印刷、ご記入の上ご持参ください。

下記サイトのページ下部の<日本語>または<英語>よりダウンロード可能です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00249.html

スマートフォン

私は普段、スマートフォンを使用しないというとても珍しいタイプの人間なので、ここも苦労しましたが、友人に手伝ってもらい、一番安価なものを購入し、必要なアプリのダウンロードができるようにしました。日本到着翌日から14日間はこのスマートフォンでアプリ(OEL)を使用し、グーグルの位置情報確認はONにしてありましたが、COCOAはいまひとつ使い方がわからずほとんど触らずじまい。スカイプもダウンロードしてありましたが、使いませんでした。入国後、毎日、厚生労働省から健康チェックのメールが届きましたが、それはPCでしていました。***その後、スカイプのダウンロードは必要なくなり、MySOSに変更されたようですね。***

以下、当時、旅行会社アムネットさんからいただいたメッセージです。私が少し手を加えて短くしてあります。:

自主隔離期間中はスマートフォンの携帯・指定アプリのダウンロードが必要となります。 

誓約書の誓約事項を実施するため、隔離期間中は位置情報を提示するために必要なアプリ等を利用できるスマートフォンの所持が必要となります。

検疫手続の際に、必要なアプリを利用できるスマートフォンの所持を確認できない方は、入国前に空港内でスマートフォンをレンタルしていただくようお願いすることになります。

成田・羽田・名古屋・関西・福岡空港の検疫所手前にてレンタル店舗がございます。 隔離15日プラン 15,000円です。※レンタルにかかる費用は入国する方の自己負担で、クレジットカードが必要です。  

検疫エリア内でのレンタルを実施している事業者(2021年3月25日時点)
株式会社ビジョンhttps://www.vision-net.co.jp/news/20210319002098.html 

事前にダウンロードが必要なアプリ

  1. OEL   ※アメリカ出国前にダウンロード下さい。その後は日本に到着後に操作可能。(アメリカでの操作不可)
  2. SKYPE または WhatsApp   ※既にお持ちの方は登録のeメールアドレスを再度ご確認ください。
  3. お持ちのスマートフォンの位置情報保存設定 ※こちらはアプリのダウンロードはございません。
  4. COCOA  ※アメリカ出国前にダウンロード下さい。その後は日本に到着後に操作可能。(アメリカでの操作不可)

詳細:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html

各アプリ操作方法説明:https://www.mhlw.go.jp/content/000754502.pdf  

オンライン質問票、健康カードの記入

アムネットさんから教えていただいたリンクから、アメリカ出発前にオンライン質問票に答え:https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/

また健康カードはプリントアウトして持参し、検疫官の方にお渡ししたように覚えています。

羽田国際空港到着後

コロナの検査(唾液)をして、その結果を待っている間に、すべてのアプリがきちんとダウンロードされており、メールが機能しているかの確認がありました。私は基本的に、このためだけにスマートフォンを買ったため、いろいろなことがはじめてで不安もありましたが、係りの方々がとても親切に、すべてを確認してくださり、時間はかかりましたが、とても助かりました。ありがとうございました。検査ももちろん陰性。いろいろな確認などで時間がかかりましたが、機内をでてから1時間半くらいで 外にでられたような気がします。

空港から自宅まで

私はむかえにきてくれるものがいないので、またかすみ交通さんにお願いをしました。前回、空港で電話をした際には、とにかく10円玉があまりに勢いよくなくなっていき、途中、再びかけなおさなければならなくなったりもしたため、今回は、出発前日にかすみ交通さんにアメリカからお電話をし、様子をうかがったうえで、ネット上で予約をとっておきました。かすみ交通さんは最安値で、東京都内は15,000円です。

当日、フライトが1時間遅れとなると、アメリカ自宅出発直前にわかったため、その旨、連絡をしておいたのですが、どうも当日は、ドライバーさんが飛行機の発着時刻、遅延などに関して、調べながら待っていてくださっているようで、とてもいいタイミングでメールをいただいていました。私はスマートフォンを使わず、ラップトップを空港で開いてメールをチェックするというばたばたな感じでしたが、予想よりも外に早くでられたため、お迎えの時間をできることならば少し早めていただけないか、とお電話してお願いしようかと思っていたところ、「いつもご利用頂き誠に有難う御座います。 ただ今羽田空港第三ターミナルのハイヤー乗り場で待機しております。 宜しくお願い致します。」というドライバーさんからのメールを発見し、とてもうれしかったです。ありがとうございました。

前回同様、海外からの帰国者用のハイヤー会社リスト(関東のみ)はこちらの記事でご覧いただけます:https://www.dearviolinstudents.com/ja/2020-09-03-235806/505/

14日間の自主隔離

日本到着翌日から14日間は、自宅隔離です。公共の交通機関の利用はできません。最低限の外出(人ごみを避けての散歩や買い物)は許されていますが、レストランなどでの食事は禁止とのこと。

グーグルの位置情報アプリをずっとONにしたまま、ときどきOELが鳴るので、それに気づいたときに(一日に一回、もしくは2日に一回程度)現在地をお知らせする形でrespondしました。その他、厚生労働省より、毎日メールが午前10時50分くらいに届きましたので、それにお返事(オンラインによる簡単な健康チェック)をしました。午後2時くらいまでの返事がないとこちらから電話、スカイプします、ということでしたが、他のことに気をとられ、お返事を忘れてしまった日が1日だけあったのですが、その際はお電話いただかずに済んでしまいました。

OELも、本当に起動しているのかしら?と感じ、厚生労働省にメールをしたこともありましたが、ONになっているようなので大丈夫です という内容のお返事をいただけました。

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